1.6 内分点
定理 1.27 (内分点) 点 , に対して 点 が
(26)
を満すとき,
(27)
が成り立つ. のとき点 は点 , の 内分点(internally dividing point)を表し, , のとき 外分点(externally dividing point)を表す.
注意 1.28 (内分点とパラメータ) 端点は , であり, , の中点は である.
例 1.29 (内分点の具体例) 点 , を考える. このとき とする内分点 は
(28)
と与えられる. 点 の座標を とする.このとき
(29)
より
(30)
が成り立つ. を消去すると
(31)
となる. この式は点 , を通る 内の直線の方程式を表す. 内分点 は直線上の点である.
問 1.30 (2 次元空間内の内分点) 点 , を と 内分する点 を求めよ. また,点 , を通る直線の方程式を求めよ.
例 1.31 (内分点の具体例) 点 , を考える. このとき と内分する点 は
(32)
と与えられる. とすると より
(33)
が成り立つ. この式は点 , を通る 内の直線の方程式を表す.
定理 1.32 (3 次元空間内の内分点と直線の方程式) 点 , を 考える. と内分する点を とする. このとき
(34)
であり,
(35)
が成り立つ. 点 , を通る 内の 直線の方程式は
(36)
で与えられる.
注意 1.33 (内分点,外分点が成す集合は 次元) パラメータ が一つ定まれば 内の点が により 一つ定まる. は 内の全ての点を動く. よって 内の全ての点と直線 上の全ての点は 一対一対応する. は 次元の空間であるので 直線 が成す集合もまた 次元である.
平成20年2月2日