1.31 外積を用いて平面の法線ベクトルを導出
注意 1.156 ( の平面の方程式) 空間内の平面の方程式を考える. まず,
(196)
とおく.すると方程式
(197)
が成り立つ. , は任意のパラメータであるから消去して方程式とする. 第一式と第二式の を消去し についてまとめると
(198)
が得られる. 他の組合せでも同じ方程式を得る. この方程式は
(199)
とおくと が成り立つ. また,
(200)
と表される. さらには とおいて変形すれば
(201)
である. これらは の平面の方程式の成分表示である. ベクトル は
(202) (203)
より,方向ベクトル , とそれぞれ直交する. は法線ベクトルである. また, ベクトル は により与えられることに注意する.
例 1.157 ( の平面の方程式の具体例) 点 , , を 通る平面を考える. 点 を通り 方向ベクトルが , の平面と考える.
(204)
とする. このとき法線ベクトルは
(205) (206)
である. 平面の方程式の成分表示は
(207)
より
(208)
であるから
(209)
を得る.また変形して
(210)
を得る.
例 1.158 ( の平面の方程式の具体例) 3 点 , , を通る 空間内の平面を考える. 法線ベクトルは
であり,点 を通るので, より 平面の方程式
を得る.一般形で書けば
となる.さらに変形して
とする. 平面と 軸, 軸, 軸の交点はそれぞれ , , である.
平成20年2月2日