1.26 外積を用いて平面の法線ベクトルを導出
注意 1.121 ( の平面の方程式) 空間内の平面の方程式を考える. まず,
(195)
とおく.すると方程式
(196)
が成り立つ. , は任意のパラメータであるから消去して方程式とする. 第一式と第二式の を消去し についてまとめると
(197)
が得られる. 他の組合せでも同じ方程式を得る. この方程式は
(198)
とおくと が成り立つ. また,
(199)
と表される. さらには とおいて変形すれば
(200)
である. これらは の平面の方程式の成分表示である. ベクトル は
(201) (202)
より,方向ベクトル , とそれぞれ直交する. は法線ベクトルである. また, ベクトル は により与えられることに注意する.
例 1.122 ( の平面の方程式の具体例) 点 , , を 通る平面を考える. 点 を通り 方向ベクトルが , の平面と考える.
(203)
とする. このとき法線ベクトルは
(204) (205)
である. 平面の方程式の成分表示は
(206)
より
(207)
であるから
(208)
を得る.また変形して
(209)
を得る.
Kondo Koichi
平成17年9月15日