1.27 平面の方程式と連立方程式の解の一意性

1.123 ( $ \mathbb{R}^3$ の平面の方程式の具体例)   点 $ A(1,2,3)$, $ B(2,0,-1)$, $ C(-1,1,2)\in\mathbb{R}^3$ を 通る平面を考える. 平面の方程式は

$\displaystyle ax+by+cz=1$ (210)

な形となると仮定する. 点 $ A$, $ B$, $ C$ は平面上にあるので

$\displaystyle a+2b+3c=1,\qquad 2a-c=1,\qquad -a+b+2c=1$ (211)

が成り立つ. この $ a,b,c$ に関する連立方程式を求める.

注意 1.124 ( $ \mathbb{R}^3$ の平面の方程式と連立方程式)   平面は 3 点から一意に定まる. これは 3 元の連立方程式は 3 本の方程式により解が 一意に定まることと等価である.

注意 1.125 (図形,次元,点,連立方程式)    
点: 0 次元. $ 1$ 点で一意に定まる. つまり $ 1$ 元 1 連立方程式の解は一意に定まる.
直線: $ 1$ 次元. $ 2$ 点で一意に定まる. つまり $ 2$ 元 2 連立方程式の解は一意に定まる.
平面: $ 2$ 次元. $ 3$ 点で一意に定まる. つまり $ 3$ 元 3 連立方程式の解は一意に定まる.



Kondo Koichi
平成17年9月15日