3.16 級の関数
定理 3.43 (微分可能性と連続性) が で微分可能なとき, は で連続である.(証明) 点 で微分が可能なので
(363)
が成り立つ.これより
(364)
となる.ここで
とおく.このとき
(366)
である.()式を変形すると
(367)
となる.右辺を の極限をとる. すると
(368)
である.よって左辺も 0 となるので
(369)
を得る.よって は で連続である.
定義 3.44 ( 級関数) が連続関数のとき を 級の関数という. 関数 が 回微分可能であり, が連続関数であるとき, を 回連続微分可能な関数といい, 級の関数という. また何回でも微分が可能な関数を 無限回微分可能な関数といい, 級の関数という.
例 3.45 ( 級関数の具体例) 多項式関数,, は 級の関数である.
注意 3.46 ( 級関数の集合) 級の関数全体の集合を と書くとする. このとき
(370)
が成り立つ.
例 3.47 ( 級関数の具体例)
(371)
問 3.48 ( 級関数) 次の関数はどの 級に含まれるか述べよ.
(372)
Kondo Koichi
平成17年8月31日