3.17 接線の方程式
定義 3.49 (接線) 関数 のグラフ上の点 , を 通る直線 を考える. 極限 において直線 が直線 に近づくとする. このとき直線 を 関数 の点 における接線(tangent)と呼ぶ.
定理 3.50 (接線の方程式) 関数 の点 における接線の方程式は
(373)
である.(証明) 点 と を通る直線の方程式は
(374)
である. の極限をとると微分係数の定義より
(375)
を得る.
注意 3.51 (関数の線形近似) 接線の方程式は点 における関数 の 1 次(線形)近似ともいう. ちなみに関数 の における 0 次近似は である.
例 3.52 (接線の方程式の具体例) 関数 の点 における接線の方程式は
(376)
である.
Kondo Koichi
平成17年8月31日