2.26 関数の極限の確定と不確定
定義 2.80 (無限大) 変数 の値が正で限りなく大きくなるとき と書く. 変数 の値が負で限りなく小さくなるとき と書く. また, 変数 の値が正で限りなく大きくなるとき と書く. 変数 の値が負で限りなく小さくなるとき と書く.
例 2.81 (無限大の具体例)
(156) (157) (158)
注意 2.82 (確定,不確定) 極限 を特徴づける性質として, 収束,発散以外にも次の条件を考える:
収束 有限確定 確定 (例) 発散 無限確定 確定 (例) 発散 無限不確定 不確定 (例) 発散 有限不確定 不確定 (例)
注意 2.83 (不定形) 極限操作をし不定形
(159)
と呼ばれる形になるときは注意が必要である. このままではまだ有限確定とも無限確定とも分からない. もしこの形のになるときは式変形をした後に極限操作を行う. 極限が有限確定または無限確定
(160)
するように計算方法を工夫する.
例 2.84 (関数の極限の計算例)
(161)
Kondo Koichi
平成17年8月31日