6.9 漸化式を用いた積分の計算
例 6.32 (漸化式による不定積分の求積) 不定積分
(1017)
を考える. のとき
(1018)
を得る. のとき
(1019)
を得る. のときを考える. を部分積分を用いて計算すると
(1020) (1021) (1022) (1023) (1024) (1025) (1026)
となる. を移項すると
(1027) (1028) (1029)
を得る. 最後の式は漸化式である. この漸化式より不定積分 が求まる. 同様にして
(1030)
を得る.
問 6.33 (漸化式による不定積分の求積) についての漸化式を求めよ.
注意 6.34 (三角関数の不定積分の計算例) , は 倍角の公式を用いても求積される.
Kondo Koichi
平成17年8月31日