2.25 偏微分作用素
例 2.105 (偏微分作用素) 関数 の 1 階偏導関数は
と表される.微分するという操作
を偏微分作用素(演算子) (partial differential operator)という.
例 2.106 (高階微分) 関数 の 2 階偏導関数は
と表される.関数 は任意であるから 偏微分作用素のみを抜き出すと
と表される. 同様にして 階偏導関数は
と表される.関数 は任意であるから
が成り立つ.
例 2.107 (線形結合の微分) 関数 の と に関する 1 階偏導関数の線形結合は
と表される. 関数 は任意であるから の作用素は
である.
例 2.108 (2 項展開) を 2 回繰り返す作用素は
と表される. を 回繰り返す作用素は
と表される.
例 2.109 (積の微分) 関数 , に対して
が成り立つ. は任意であるから,
と書ける.
例 2.110 (関数係数の 2 項展開) 偏微分作用素
を 2 回繰り返すと
となる.
平成21年1月14日