6.10 有理関数の積分 〜 部分分数分解
例 6.53 (部分分数展開の具体例)
例 6.54 (部分分数展開の計算例) 部分分数分解
を行う. 係数 , , , を決定する. 通分し分子を比較すると
となる. これは恒等式であるから, どの実数 に対しても成立する必要がある. 例えば, , , , をそれぞれ代入すると
を得る. これを解くと
となる. よって,
を得る.
例 6.55 (部分分数展開の計算例) 部分分数分解
を行う. 係数 , , , , , , , を決定する. 通分し分子の比較をすると,
となる. これは恒等式であるから, すべての実数 および複素数 に対しても成立する必要がある. 例えば, , , をそれぞれ代入すると
となる. これを解くと, , , , を得る. 恒等式を展開し同じ次数でまとめると
となる. , , , の係数を比較すると
となる. これを解くと
を得る.よって,
となる.
平成21年6月1日