2.40 みかけ上の不連続点
例 2.142 (不連続点の除去の具体例) は において 不連続である.なぜなら が定義されていないからである. しかし を
と定義すると は において連続となる. なぜなら が 成立するからである. 再定義することにより不連続な点 は取り除かれた.
例 2.143 (不連続点を除去できない具体例) は点 において不連続である. 点 における値を と定義することにする. うまく を定めることにより不連続点は取り除くことができるであろうか. , であるので, 点 の左右で極限がことなる.よってどのように を定めても 不連続な点を取り除くことはできない.
例 2.144 (不連続点の除去の具体例) を考える. は点 において不連続である. しかし は分子分母が等しいので, となる点において である.よって となる. ゆえに点 の値を と定義すれば不連続点は取り除かれる. 結局,点 はみかけ上の不連続点であり本質的な不連続点ではない.
問 2.145 (不連続点の除去の例) 次の関数を で連続となるように の値を定義せよ.
平成19年10月3日