5.20 対角化と座標変換
線形変換 ;
☆
において, 行列 は対角化可能であるとすると,
と書ける. 両辺に左から を掛け,右からから を掛けると
となる. これを(☆)へ代入すると
となる.ここで
♭
とおくと,
★
を得る. (♭)は
と表されるので, (♭)は 標準基底 における座標 と 基底 における座標 との 座標変換とみなせる. , についても同様である. よって(★)は 固有ベクトル を基底とするあらたな座標系における 線形変換 であり,あらためて成分で書くと
となる. 各座標 が独立して, スカラー倍される単純な変換 とみなされる.
Kondo Koichi
平成18年1月17日