2.5 転置行列
定義 2.18 (転置行列) 行と列の成分を入れ換えた行列
(270)
を転置行列(transposed matrix)と呼ぶ. 行と列を入れ換える演算を転置(transpose)をとるという. 転置された行列を と書く.また と書くこともある.
例 2.19 (転置の具体例)
(271)
問 2.20 を示せ.
(証明) , とおく. 行と列を入れ換えるので は とも書ける. つまり となる. 転置をとる操作を成分でみると, 行と列の添字を入れ換える操作に対応する. よって
(272)
となる.証明終了.
Kondo Koichi
平成17年9月15日