2.3 行列のいろいろ 〜 零行列,正方行列,対角行列,単位行列
定義 2.10 (零行列) 成分が全て零の行列
(263)
を零行列(zero matrix)と呼ぶ. は 型の零行列を意味する.
定義 2.11 (正方行列) 行と列の数が等しい行列
(264)
を正方行列(square matrix)と呼ぶ. 行列の成分のうち左上から右下へ並んでいる成分 , , , を 対角成分(diagonal components)と呼ぶ.
定義 2.12 (対角行列) 対角成分以外の成分が全て零の正方行列
(265)
を対角行列(diagonal matrix)と呼ぶ.
定義 2.13 (単位行列) 対角成分がすべて の対角行列
(266)
を単位行列(unit matrix)と呼ぶ. の単位行列を と書き 次の単位行列と呼ぶ. 単位行列は後述するように行列の積において ``'' の役割をはたす.
Kondo Koichi
平成17年9月15日