1.31 点と平面との距離
定義 1.133 (点と平面との距離) 空間内の点 と平面を考える. 点 と平面上の点 との距離が最小となるとき, その距離を点と平面との距離という.
定理 1.134 (点と平面との距離) 空間内の点 と平面を考える. 点 と平面上の点 との距離が最小となるのは 直線 と平面が直交するときである.
例 1.135 (点と平面との距離) 点 の平面 への 射影点は である. 直線 は平面に直交する. 距離 が点と平面との距離である. よって距離は
(240)
である.
定理 1.136 (点と平面との距離) 空間内の点 と 平面 を考える. 点 と平面との距離は
(241)
である.
問 1.137 (点と平面との距離) これを示せ.(証明) 点 から平面 への 射影点を とする. 距離 が 点と平面の距離である. 射影点 は
(242)
であるから,
(243)
より,
(244)
を得る.
Kondo Koichi
平成17年9月15日