5.15 テイラー展開
テイラー級数では関数 を無限和で表す. 次のテイラー展開では有限項の和で を表す.
定理 5.31 (テイラー展開) 関数 が 回微分可能なとき,
(728) (729)
が成り立つ. ただし点 は定義内の点である. この展開式を のテイラー展開(Taylor expansion)と呼ぶ. 特に のときを マクローリン展開(Maclaurin expansion)と呼ぶ. は剰余項(remainder)と呼ばれる.
注意 5.32 (テイラー展開) 点 は 点 と点 とを に内分する点である.
定理 5.33 (平均値の定理) 関数 が で連続で, で微分可能ならば,
(730)
を満たす が存在する.
例 5.34 (テイラー展開の具体例)
(731) (732)
例 5.35 (テイラー展開の具体例)
(733) (734)
Kondo Koichi
平成17年8月31日