5.3 テイラー級数の導出
巾級数
(568)
を考える. 関数 が与えられたとし, テイラー級数の係数 を導出する. が に十分近いとき は 次数 が大きいほど小さくなる. つまり小さい次数の項が主要な項となる. よって小さい次数の係数より順に値を定めて行く.まず巾級数
(569)
に を代入する.すると
(570)
となる.よって係数を と定める. 巾級数は
(571)
となる. 両辺を微分すると
(572)
を得る.ここに を代入すると
(573)
となるので係数を と定める. このとき巾級数とその導関数は
(574) (575)
となる. これで 次の項までの係数が定まった. の最初の二つの項までをみると における接線の方程式となっている. 次に 階, 階の導関数と求めて行くと
(576) (577) (578) (579)
となる. を代入すると
(580) (581) (582) (583)
となるので係数が
(584)
と定まる. 同様な操作を繰り返せば
(585)
を得る.
Kondo Koichi
平成17年8月31日