3.12 逆三角関数の微分
定理 3.26 (逆三角関数の微分)
(286) (287) (288)
問 3.27 これを示せ.
(証明) とおく. 主値を考えているので値域は
(289)
である. このとき の逆関数とその微分は
(290)
である.ここで を の関数で表すことを考える. と より
(291)
となる. 符号を片方のみ採用する. より となるので, 上式の右辺も 0 以上でなければならない. よって
(292)
である.以上より
(293)
を得る.次に とおく. この逆関数とその微分は
(294)
である. 主値 に注意して を の関数で表わすと
(295)
である.ここで を用いた. 以上より
(296)
を得る.最後に を考える. この逆関数とその微分は
(297) (298)
となる.これより
(299)
を得る.
Kondo Koichi
平成17年8月31日