2.30 連続関数
定義 2.95 (連続関数) 関数 が定義内の任意の点において連続であるとき, は連続関数(continuous function)であるという.
例 2.96 (連続関数の具体例) 次の関数は連続関数である.
(176) (177) (178) (179) (180)
定義 2.97 (閉区間における連続関数) 関数 の定義域が閉区間 のとき, その端点では条件
(181)
を満たすとき連続であるとする.
例 2.98 (閉区間における連続関数の具体例) は連続関数である. なぜなら
(182)
が成立するからである.
定理 2.99 (連続関数に関する性質) 関数 と が連続関数のであるとき,関数
(183)
もすべて連続関数である. ただし の定義域は とならないものをとることにする.
例 2.100 (連続関数に関する性質の具体例) 巾関数 は連続関数である. よって巾関数の線形結合である多項式 も 連続関数である.
例 2.101 (連続関数に関する性質の具体例) 多項式 と は連続関数である. よってそれらの商である有理関数
(184)
も連続関数である.
例 2.102 (連続関数に関する性質の具体例) と は連続関数である. よってそれらの合成関数である も連続関数である.
問 2.103 (連続関数の定義域) 次の関数が連続となる の範囲を定めよ.
(185) (186) (187)
Kondo Koichi
平成17年8月31日