6.17 広義積分
有限区間で連続な関数に対し定義される量が定積分である. 不連続点を含む区間や無限区間における積分へ拡張する. この拡張された積分を広義積分(improper integral)という.
定義 6.61 (不連続点を含む区間での広義積分) 関数 が で不連続で, で連続なとき,
(1119)
で不連続で, で連続なとき,
(1120)
で不連続で, で連続なとき,
(1121)
以上の極限が存在するとき広義積分は収束するという.
例 6.62 (不連続点を含む広義積分の具体例)
(1122) (1123) (1124)
定理 6.63 (広義積分の収束次数) 実数 に対して次の広義積分が成り立つ:
(1125)
問 6.64 (広義積分の収束次数) これを示せ.
定義 6.65 (無限区間での広義積分) 関数 が無限区間 で連続なとき,
(1126)
無限区間 で連続なとき,
(1127)
無限区間 で連続なとき,
(1128)
以上の極限が存在するとき広義積分は収束するという.
例 6.66 (無限区間での広義積分の具体例)
(1129) (1130)
例 6.67 (無限区間での広義積分の具体例) に対して
(1131)
例 6.68 (無限区間での広義積分の具体例)
(1132) (1133) (1134)
定理 6.69 (広義積分の収束次数) 実数 に対して次の広義積分が成り立つ:
(1135)
問 6.70 (広義積分の収束次数) これを示せ.
Kondo Koichi
平成17年8月31日