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2 テイラー級数
巾級数 は についての関数である. これを
(532) (533)
とおく. 数列 が一つ与えられると 関数 が一つ定まる. すなわち
数列: 関数: (534)
との対応関係がある. それでは関数 が一つ与えられたとき, 巾級数 の係数である は どのような値に定まるであろうか. すなわち,問題として対応関係
関数: 数列: (535)
を考える.
定理 5.7 (テイラー級数) 関数 が 回微分可能なとき,
(536) (537) (538)
が成り立つ. ただし点 は定義内のある点とする. この巾級数を関数 に関する まわりの テイラー級数(Taylor series)と呼ぶ. 特に のときは, マクローリン級数(Maclaurin series)と呼ぶ.
注意 5.8 (テイラー級数の収束半径) テイラー級数は巾級数 を
(539)
とおいたものである. よってテイラー級数の収束半径は
(540)
により求まる.
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Created at 2004/08/14