Next: 11 逆三角関数 Up: 2 関数 Previous: 9 対数関数   Contents
10 三角関数
単位円(半径 で中心が原点 にある円) と 原点 を通る直線 を用意する. 円 と直線 の交点を とする. 点 より 軸に下ろした垂線と 軸との交点を とする. 点 を とし, を通り 軸に平行な直線と直線 との交点を とする. から点 への円弧の(方向付き)長さを とする. このとき, 点 の座標を と定義し, 点 の座標を と定義する. この定義により得られる関数を 三角関数(trigonometric function)と呼ぶ. 読み方は , , の順に sine, cosine, tangent である.
定理 2.21 (三角関数は単位円上の点)
(175)
(証明) 単位円の半径の長さは なので より 導出される.
定理 2.22 (三角関数の偶奇)
(176) (177) (178)
, は奇関数であり, は偶関数である.
定理 2.23 (三角関数の周期性)
(179) (180) (181)
, は周期 の周期関数であり, は周期 の周期関数である.
定理 2.24 (三角関数の加法公式) 三角関数の加法公式:
(182) (183) (184)
定理 2.25 (三角関数の性質) 三角関数どうしの互いの関係:
(185)
問 2.26 (三角関数の性質) これを示せ.(答え) 加法公式から導出される.
定理 2.27 (三角関数の合成)
(186) (187)
問 2.28 (三角関数の合成) これを示せ.(答え) 加法公式から導出される.
問 2.29 (三角関数のグラフ) 三角関数の概形を書け.
問 2.30 参考書(p.26)問題 2-2 2.-3.
問 2.31 (三角関数の値) 次の値を求めよ.
(188) (189) (190)
問 2.32 ( 倍角の公式) , , , を の多項式で表せ.(答え)
(191) (192) (193)
Next: 11 逆三角関数 Up: 2 関数 Previous: 9 対数関数   ContentsKondo Koichi
Created at 2003/08/29