6.19 定積分と不定積分
定理 6.88 (定積分と不定積分の関係) 定積分
に対して
が成り立つ.
(証明) 関数 は連続関数であれば区間 において
をみたす.全辺を区間 で定積分すれば,
が成り立つ. 中辺は
となるので,不等式は
となる. の極限においては , , であるから, を得る.
注意 6.89 (定積分と不定積分の関係) 関数 の不定積分から得られる原始関数の一つを とすると,
が成り立つ. 面積 は で与えられるが, 実際上は には任意性があるため, この式では の値は定まらない.
定理 6.90 (定積分と不定積分の関係) 関数 の不定積分から得られる原始関数の一つを
とする.このとき の から までの定積分は
と表される.
(証明)
例 6.91 (定積分の計算例)
これは長方形の面積を表す.
例 6.92 (定積分の計算例)
これは台形の面積を表す.
例 6.93 (定積分の計算例)
例 6.94 (定積分の計算例)
例 6.95 (定積分の計算例)
例 6.96 (定積分の計算例)
平成21年6月1日