2.25 $ \epsilon$ -$ \delta$ 論法

定義 2.88 (関数の極限)   関数 $ f(x)$ が次の条件(i)をみたすとき,

$\displaystyle \lim_{x\to a}f(x)=b$    

と表記する.

(i) $ \forall\epsilon>0$ に対して

$\displaystyle 0<\vert x-a\vert<\delta \quad\Rightarrow\quad \vert f(x)-b\vert<\epsilon$    

をみたす $ \delta>0$ が存在する.

定義 2.89 (関数の連続)   関数$ f(x)$ が点 $ x=a$連続であるとは, $ \forall\epsilon>0$ に対して

$\displaystyle 0<\vert x-a\vert<\delta \quad\Rightarrow\quad \vert f(x)-f(a)\vert<\epsilon$    

をみたす $ \delta>0$ が存在するときをいう.

定義 2.90 (一様連続)   関数 $ f(x)$ が定義域 $ I$ において一様連続であるとは, $ \forall\epsilon>0$ に対して

$\displaystyle \forall x,y\in I,\quad 0<\vert x-y\vert<\delta \quad\Rightarrow\quad \vert f(x)-f(y)\vert<\epsilon$    

をみたす $ \delta>0$ が存在するときをいう.

定理 2.91 (連続と一様連続)   関数 $ f(x)$ が区間 $ I=[a,b]$ 連続なとき, $ f(x)$$ I$ において一様連続である.

注意 2.92 (連続と一様連続)   開区間 $ (a,b)$ において連続なときは一様連続になるとは限らない.


平成19年10月3日