例 3.115 (ベクトルで張られる空間の次元)
の基底のひとつに標準基底
がある.
個数は 3 個なので
となる.
次に次元
と同じ個数のベクトル
を考える.
これらを列ベクトルとする行列を
とおく.
より
は正則となり,
ベクトルの組
は
1 次独立である.
このとき
は基底となる.
これを示す.
の任意のベクトルは
と表される.
ここで
とおいた.
,
,
は任意の実数となる.
よって
が成り立つ.
は 1 次独立であり
を生成するので,
の基底となる.
例 3.116 (ベクトルで張られる空間の次元)
の基底のひとつに
がある.
すなわち
は 1 次独立であり
が成り立つ.
よって
となる.
次に次元
と同じ個数のベクトル
を考える.
これらのベクトルは
をみたす.
であり
は正則であるので,
ベクトルの組
は 1 次独立となる.
このとき
は基底となる.
これを示す.
に対して右から
をかけると
が成り立つ.
の任意のベクトルは
となる.
ここで
とおいた.
,
,
は任意の実数であるから,
が成り立つ.
は一次独立であり
を生成するので,
の基底となる.
Kondo Koichi
平成18年1月17日