2.17 分割された行列の積
定理 2.68 (分割された行列の積) 行列 , を分割し,
(340) (341) (342) (343) (344) (345)
と表したとき,行列の積 は
(346) (347)
と与えられる.
問 2.69 これを示せ.
例 2.70 (分割された行列の積の具体例) 行列
(348)
の積 を考える. このとき行列を分割し
(349)
とする. の部分行列は
(350) (351) (352) (353) (354) (355)
となるので,結局積として
(356)
を得る.
例 2.71 (分割された行列の積の計算例)
(357)
(証明)
(左辺) (右辺) (358)
例 2.72 (分割された行列の積の計算例) 行列の積
(359)
を考える. これは
(360)
という形をしている. よって積は
(361) (362)
と求まる.
Kondo Koichi
平成17年9月15日