Next: 16 回転体の体積 Up: 6 積分法 Previous: 14 図形の面積   Contents
15 曲線の長さ
定理 6.53 (曲線の長さ) 区間 における関数 のグラフの曲線の長さは
(1039)
により得られる.
注意 6.54 (曲線の長さ) 曲線 のうちある点 のまわりの微小線分を とする. このとき を斜辺とする直角三角形を考える. その他の辺の長さを , とするとピタゴラスの定理より
(1040)
が成り立つ. 数学的には厳密ではないが次の展開をすると微小線分 は
(1041)
と表される. 曲線の長さ は微小線分 を全て足し合わせたものだから
(1042)
となる.
例 6.55 (曲線の長さの計算例) 単位円の円周の長さを考える. より だから 多価関数の枝を分けて
(1043)
とする.このとき
(1044)
が成り立つ.よって
(1045) (1046)
を得る.
例 6.56 (曲線の長さの計算例) における曲線 の長さ考える. であるから曲線の長さ は
(1047)
と表される.積分を計算する.置換積分として
(1048)
とおく.すると
(1049)
となる.双曲線関数の性質
(1050)
を用いると
(1051)
となる.
(1052)
を用いると
(1053) (1054) (1055)
となる.ここで
(1056)
であることを用いると
(1057) (1058) (1059) (1060)
を得る.
Next: 16 回転体の体積 Up: 6 積分法 Previous: 14 図形の面積   ContentsKondo Koichi
Created at 2004/08/14