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17 広義積分
有限区間で連続な関数に対し定義される量が定積分である. 不連続点を含む区間や無限区間における積分へ拡張する. この拡張された積分を広義積分(improper integral)という.
定義 5.58 (不連続点を含む区間での広義積分) 関数 が で不連続で, で連続なとき,
(1044)
で不連続で, で連続なとき,
(1045)
で不連続で, で連続なとき,
(1046)
以上の極限が存在するとき広義積分は収束するという.
例 5.59 (不連続点を含む広義積分の具体例)
(1047) (1048) (1049)
定理 5.60 (広義積分の収束次数) 実数 に対して次の広義積分が成り立つ:
(1050)
問 5.61 (広義積分の収束次数) これを示せ.
定義 5.62 (無限区間での広義積分) 関数 が無限区間 で連続なとき,
(1051)
無限区間 で連続なとき,
(1052)
無限区間 で連続なとき,
(1053)
以上の極限が存在するとき広義積分は収束するという.
例 5.63 (無限区間での広義積分の具体例)
(1054) (1055)
例 5.64 (無限区間での広義積分の具体例) に対して
(1056)
例 5.65 (無限区間での広義積分の具体例)
(1057) (1058) (1059)
定理 5.66 (広義積分の収束次数) 実数 に対して次の広義積分が成り立つ:
(1060)
問 5.67 (広義積分の収束次数) これを示せ.
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Created at 2003/08/29