Next: 6 テイラー級数による関数の近似 Up: 4 テイラー級数 Previous: 4 テイラー級数の具体例   Contents
5 テイラー展開
テイラー級数では関数 を無限和で表す. 次のテイラー展開では有限項の和で を表す.
定理 4.20 (テイラー展開) 関数 が 回微分可能なとき,
(623) (624)
が成り立つ. ただし点 は定義内の点である. この展開式を のテイラー展開(Taylor expansion)と呼ぶ. 特に のときを マクローリン展開(Maclaurin expansion)と呼ぶ. は剰余項(remainder)と呼ばれる.
注意 4.21 点 は 点 と点 とを に内分する点である.
定理 4.22 (平均値の定理) 関数 が で連続で, で微分可能ならば,
(625)
を満たす が存在する.
例 4.23 (テイラー展開の具体例)
(626) (627)
例 4.24 (テイラー展開の具体例)
(628) (629)
Kondo Koichi
Created at 2003/08/29