Next: 13 逆双曲線関数 Up: 2 関数 Previous: 11 逆三角関数   Contents
12 双曲線関数
双曲線関数(hyperbolic function)とは
(209) (210) (211)
により定義される関数である. 関数の読み方は上から hyperbolic sine, hyperbolic cosine, hyperbolic tangent である.
注意 2.37 (三角関数と双曲線関数) 三角関数は複素関数を用いて次のようにも定義される:
(212) (213) (214)
双曲線関数の定義との類似に注意せよ.
問 2.38 (双曲線関数の概形) 双曲線関数の概形を書け.
定理 2.39 (双曲線関数の性質) 双曲線関数は次の性質をもつ.
→ 奇関数 (215) → 偶関数 (216) → 奇関数 (217) (218) (219) (220) (221)
問 2.40 (双曲線関数の性質) この性質を証明せよ.
(証明)双曲線関数の定義をそのまま用いれば証明できる.
問 2.41 (双曲線関数の性質) 次の式を導け.
(222) (223) (224) (225)
問 2.42 ( 倍角の公式) , , , を の多項式で表せ.(答え)
(226) (227) (228)
問 2.43 ( 倍角の公式) , , , を , , , の線形結合で表せ.(答え)
(229)
より
(230)
となるので
(231) (232) (233)
を得る.
問 2.44 (円と双曲線) 円 をパラメータ表示すると
(234)
と表わせる. 双曲線 をパラメータ表示するには
(235)
とおけばよい. これを示せ.
注意 2.45 (円関数) 双曲線関数に対して三角関数は円関数と呼ぶこともある.
Next: 13 逆双曲線関数 Up: 2 関数 Previous: 11 逆三角関数   ContentsKondo Koichi
Created at 2003/08/29